ABテストで得られるもの


WebでのABテストの実施が、日本国内でも多く見られるようになってきました。

特に、アクション獲得を求める場面において、ABテストがコンバージョンに寄与することが期待されています。

 

今回は、最も有名な事例であるアメリカ大統領選挙における実際のクリエイティブABテスト事例をご紹介します。

アメリカ大統領選挙にABテスト、アリ!!

 

2016年はアメリカ大統領選挙の年です。

今から8年前、2008年のアメリカ大統領選挙でオバマ陣営がABテストを導入しました。

テスト内容は、「トップイメージ」と「アクションボタン」のみ2箇所の違いでABテストを実施。

計6タイプのトップイメージと、4タイプのアクションボタンの構成違いでテストを繰り広げました。

 

【トップイメージ】

静止画

obama_1st obama_2nd obama_final

動画

obama_mov1 obama_mov2 obama_mov3

 

【ボタンバリエーション】

signup-300x76joinusnow-300x76

 

learnmore-300x76signupnow-300x76

 

 

 

そして、その結果が下記となります。

Obama_test_sections

Obama_winner

オバマ大統領と家族のイメージ(WE CAN BELIEVE IN)とLEARN MORE(もっと学ぶ)の組み合わせが、最も効果的であると結論付けられました。

 

この結果を元にクリエイティブを決定・展開し、最終的に40%のコンバージョン向上(約60億円分)を獲得することに成功。オバマ陣営が獲得した選挙資金は約200億円となりました。ABテストを実施し、効果的なクリエイティブを作り出したことで60億円もの追加選挙資金を集めることができたのです。

 

 

さいごに

 

所見ではありますが、大きな支持を把握できた「CHANGE」「WE CAN BELIEVE IN」のキャッチコピーも、オバマ大統領が名台詞「We can CHANGE – YES, We Can」で勝負する自信の材料になったのではないかと思います。

 

もし、オバマ陣営がクリエイティブテストをせずに、どれか一つの案を選択していたら結果はどうなっていたでしょうか。

選択結果はどうあれ、陣営の誰かが「エイヤッ!」とクリエイティブを決定するギャンブルのようなタイミングがどこかに存在したと思います。

 

ABテストは着々と、目的達成に近付く一つの手法と言えます。

未だ動画ABテスト分野は始まったばかりではありますが、比較的費用のかかる動画制作です。

せっかく作るのであれば、エイヤッ!と決めるのではなく、結果が伴うクリエイティブを選択してみてはいかがでしょうか。

こちらのページでは「動画ABテスト」について詳しく記載しています。ぜひご覧ください。

結果につながるABテストとは?動画を使ったABテストの海外事例

 


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