【第一回】映像制作ってどう進行するの?PLAN-ご提案


WORKFLOW PLAN ご提案 AdArch 動画制作

映像制作の進行について具体的に表記した資料が少なく、制作進行方法や確認点がわからず不安に感じている方が多いと思います。

そこで全4回にわたり、映像制作の進行について、当社”WORK FLOW”での表記順に内容をご紹介します。

初回はPLAN-ご提案-についてです。

 

1.初回打ち合わせ。打ち合わせから生まれるもの

AdArch 動画制作 ヒアリングシート
当社ヒアリングシート

映像制作において、初回の打ち合わせは最も重要な項目です。

”取り扱う商品・サービス”、”スケジュール感”、”制作予算”などの調整から始まり、”動画の目的”、”ターゲット”、”今後の展望”など、お客様自身の意思の整理が必要な項目もあります。

映像制作は、”想像”を実写やアニメーションなどを活用し可視化させる作業のため、依頼者と制作者間でのイメージ共有がどれほど緻密に行えたかによって完成度が大きく変わります。また、初回打ち合わせでは、担当者の面接でもあります。信頼できるかどうか?を始め、しっかりと見定める必要があります。

当社は、事前にヒアリングシートを作成頂いた上で、初回打ち合わせとなります。初回打ち合わせでは、ヒアリングシートに表記頂いたことをより深くお尋ねしたり、その他好みの映像や、映像制作を通して達成したい目標などを直接伺わせていただきます。

全ての始まりは、打ち合わせのやりとりから生まれるため、初回打ち合わせを大切に行わせて頂いています。

 

2.オリジナル構成のご提案。

AdArch株式会社 提案
ご提案をまとめた冊子が配られる

初回打ち合わせで確認した内容をもとに、構成展開案、スケジュール案、制作費/スタッフ案、コンテ案などをまとめた資料のご提案。

制作会社の決定を行う際は、この提案書を確認して最もイメージの近かった会社へ依頼することをお勧めします。

ここでは、オーソドックスな提案書内容を記載します。

 

【構成展開案】

AdArch 構成 動画制作
具体的な構成案、展開方法

ご提案内容に至った経緯、制作内容におけるターゲット。ターゲットに対する訴求内容構成の優先順位・展開の提案。

お客様の課題や、競合に対する優位性など様々な項目を元に、最善だと思われる構成展開案となります。

《確認点》制作者とイメージを共有できているかを確認してください。ここで、イメージが共有できていないと感じた場合は、再度やり直しを行うことがベストだと考えています。

 

【スケジュール案】

AdArch スケジュール案 動画制作
当社スケジュールシート

 

制作におけるスケジュール。撮影日程・編集日程に加え、その間の確認修正日程。広告の展開スケジュールなど1ヶ月〜2ヶ月でのスケジュールとなります。

《確認点》制作物に対しての確認・修正時間がしっかり調整されているかを第一に確認してください。素早い納品が可能かどうかも大切な要素ではありますが、満足できない結果を避けるためには、確認・修正時間の調整が重要だと考えています。

 

【制作費/スタッフ案】

初回見積 AdArch 動画制作
初回見積書表紙
見積内訳 AdArch 動画制作
見積もり内訳詳細

制作費とそれに伴うスタッフ構成案。スタッフや機材のレベル感によって大きく金額が異なる項目です。

《確認点》制作費の価格理由は適正か?各項目における詳細内容は表記されているか?を確認してください。また、スタッフ構成にて、プロデューサー・ディレクター・カメラマンなど、重要なポジションにつくスタッフに関しては、過去実績の確認が必要だと考えています。※会社の実績ではなく、各個人の実績が重要です。

 

制作費に関して、「グロスで●●円」など、一括で同額制作費を打ち出している会社も多々ありますが、依頼主ならではの強みを発信する、映像制作のオーダーメイドを行うためには案件毎に価格調整を行うことが理想とされています。

当社では、各案件ごとにクオリティ保証のできる適正な価格提案を行うため、制作費の透明化を目指しています。具体的には、関係する全スタッフ名、作業内容、作業時間表記を始めとした全費用項目ごとの詳細価格を提示します。

映像制作の作業は、「ほんの少し直しただけに見える作業が、実は数時間かかるもの」であったり、逆に「すごく大変そうに見えて、実は簡単」な作業も多くあります。制作費に相応強い作業を行っていることを正確にお伝えし、ご理解頂くことで信頼関係のあるお取引ができると考えています。

 

【コンテ案】

AdArch conte sample
初回のコンテはシンプルな物。打ち合わせを行う中で、追記・削除してブラッシュアップを行う

最もイメージしやすい資料となります。ここで表記されている内容は全て、目に見え耳に入ってくる情報となります。

コンテを確認することで、表現が足りない部分。または、必要の無い項目を削ることが可能です。初回のコンテはベースとなる内容をシンプルに記されている物が多く、打ち合わせの中で強調部分や削除部分をすり合わせていきます。

《確認点》最も伝えたい内容が伝わっているか?映像のテイストは適正であるか?を確認してください。また、イメージが難しい場合は、追加でビデオコンテの提出を依頼することも可能です。

 

3.出演者、ロケ地などの確認

②の提案を元に、決定した項目から順に撮影に向けた準備を始めます。

出演者がいる場合は、コンポジットと呼ばれる宣材写真・過去出演履歴を確認の上、出演者のオーディション。ロケ地が発生する場合は、資料や実際に現地に出向き、ロケ地の確認を行います。

コンテで見たイメージを実際のモノで可視化する準備作業へと移っていきます。

《確認点》演技/演出部分は専門のスタッフに任せて良いと思います。最大の確認項目は、”イメージと合っているか”です。雰囲気で選ばざるをえない部分もあるかと思いますが、その雰囲気そのものが大切でもあります。出演者やロケ地でイメージが大きく変わるため、とても重要な確認となります。

 

 

4.最終調整

事前の確認事項に同意した後に、全ての項目における事前最終確認が行われます。

PPM(プリプロダクションミーティング)と呼ばれ、ここで決定した内容を元に、実際の撮影・編集へと移っていきます。

 

 

さいごに

今回は、映像制作における撮影までの作業工程をご紹介しました。まだまだ細かな調整作業がありますが、大きく分けて4つの項目となります。

映像制作会社を選ぶ基準は、この撮影までの作業をどのくらい丁寧に行ってもらえるか?が重要だと考えています。事前の確認を綿密に行うことで、仕上がりに対する満足度も変わってきますし、想定外の新しい表現や訴求方法が生まれることもあります。ぜひ、”依頼していきなり撮影”ではなく”綿密に調整の上、撮影と丁寧な過程を経てください。

また、これらは早くてもおおよそ10日前後の時間を要する作業です。短い納期で進行する場合、この事前調整をカットせざるをえない状況となるため、余裕をもったスケジュールで制作依頼をお勧めします。

次回は、PRODUCTION-映像制作(撮影、編集)についてご紹介します。

 


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