【第二回】映像制作ってどう進行するの?PRODUCTION-映像制作


映像制作 AdArch WORKFLOW PRODUCTION

映像制作についての二回目です。

前回の【第一回】映像制作ってどう制作するの?PLAN篇に続き、映像制作の進行について、当社”WORK FLOW”での表記順に内容をご紹介します。

第二回はPRODUCTION-映像制作-についてです。

今回取り上げる撮影・編集はかなり奥深く、一回の記事では書ききれない工程があります。今回は、撮影・編集に臨む際に是非チェックして頂きたい部分を中心にご紹介します。

撮影編集に臨む際の正直な意見としては、「ぜひ楽しんでください」ということです。映像の出来によって広告や情報発信PRの結果が大きく変わるため、難しく考えてしまうこともあるかと思いますが、どんなジャンルの映像も、視聴者に興味深く楽しんで視聴して貰う必要があります。作り手が楽しむことで柔軟な表現が生まれることも多いです。クオリティを向上させる部分はプロである制作者に託し、ぜひ楽しんで頂きたいと思います。

 

■撮影

1.撮影時のチェック項目

AdArch 動画制作 撮影

 

プランニングで決まった各項目を実際に制作していく過程となります。

撮影時、屋外では”太陽位置による光の変化”、屋内スタジオでは”時間経過によるスタジオ費増加”などが発生するため、スピーディかつ慎重に進行しなければいけません。そこで進行にご協力頂きたい事が、お客さまによる撮影素材のOK・NG判断です。多くのカットは担当ディレクターが映像として適切かどうかを判断しますが、どうしてもお客さま判断になる箇所が発生します。

具体的には

  1. 見せたいものが適切に撮影されているか
  2. 見せたくないものをしっかり排除できているか

です。撮影スタッフのこだわり以上に、お客さまの思いが強い部分につきましては、必ずチェックを行うようにしてください。ここで忘れがちなのは、見せたいもののチェックだけではなく、見せたくないものをチェックし、しっかり排除することです。

【排除チェック例】

  • (旅館のPR動画)経年劣化がおきてしまっている柱がカメラを通すとどうしても汚れのように見え気になってしまう
  • (社内を使用した撮影)オフィス内が映るが、競合研究のための他社商品などが写り込んでしまう

など。

 

撮影時は、現場に慣れた専門のスタッフが手際よく撮影を進行していきます。

撮影における不明点や修正して欲しい点がある場合、また、良案を思いついた際は積極的にお声がけ頂き、全ての人員総出で良い映像を撮影することが、良い結果につながると考えています。

 

 

■編集

オフライン編集・初回試写

オフライン編集 AdArch 参考例

撮影素材を元に、最初の編集作業を行います。

【確認事項】

  1. 全体の構成が最も伝えたいことと合致しているか
  2. アイコンやテロップのテイストはイメージ通りか

オフライン編集をチェックする際は、「映像クオリティを上げていない状態」であることを認識頂く必要があります。オフラインの時点では、映像素材が撮影したままの状態です。効率の良い制作過程を経るために、まずは肝となる構成・全体テイストの確認を行うため、映像そのもののクオリティが上がっていない状態となります。

 

修正作業

オフラインの初回試写で発生した、追加の修正点を修正します。

【確認事項】

  1. 指定した修正部分がしっかりと直っているか

 

修正作業においての注意点は、初めて見た際の違和感や感覚を大事にすることです。案件が進むにつれ、何度も何度も繰り返し同じ映像を見ることとなります。

何度も繰り返し視聴すると、気にしなくても良い点が気になってしまい、修正点の軸がブレる場合があります。

初見で映像を見る、視聴者の感覚に立ち返って修正点を洗い出すことが重要となります。

 

 

カラコレ(色調整)

カラーコレクションと呼ばれる、撮影した映像素材の色調整を行います。本作業を行うことで、映像のクオリティが飛躍的に向上します。

本作業の有無でどのくらい素材が変わるのか、以下の参考映像をご覧ください。(当社HPで流れている映像です)

左画面:元素材 右画面:修正素材

作業工程にカラコレを加えている制作者は、撮影時よりこの修正後素材をイメージし、最善の機材配置で撮影を行っています。

この作業では、

  1. 全体のトーンを決める
  2. 光量の調整
  3. 商品や人物など、注目させたい部分にスポットを当てるなど、視覚効果の追加

などが可能です。

当社では、クオリティ向上を目指すため、全ての映像制作案件においてカラコレ作業を行っています。

 

本編集

いよいよ、編集の本番作業となります。

予算や実施内容に応じて、編集機を変えて実施します。3DCGを加える案件、肌修正や何かしらの特殊技術が必要な案件、またはそのままオフラインと同じ機材で編集を進めて良い案件など、条件に応じての編集を行います。

 

MA、ナレーション収録

MA AdArch ナレーション

ここでは、聴覚にアプローチする編集作業を行います。

映像のテイストに大きな影響を与える楽曲調整を始め、案件内でのナレーション録音。出演者のセリフの音調整などを実施。

【確認事項】

  1. (ナレーション)企業として発信していく文言やフレーズが正しく読まれているか
  2. (ナレーション)企業名や土地名のイントネーションが正しく読まれているか

 

最終チェック、完成

MAで収録した楽曲、ナレーションを本編集後の映像に加えることで作業が終了します。

 

 

さいごに

今回は、映像制作における撮影編集工程をご紹介しました。

冒頭にも書きましたが、今回ご紹介した工程で最も大切なことは「楽しむこと」だと考えています。撮影編集作業は、純粋に楽しい工程ということもありますが、心に余裕を持つことで、遊び心のある映像を制作することができ、より魅力的な動画コンテンツになることは間違いありません。

そのような考えがあり、当社では良い雰囲気で現場を進行できるよう、心がけています。

 

次回は、ADVERTISING-修正・広告展開についてご紹介します。

 


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