動画制作の際、多くの場合制作会社を比較検討するかと思います。
弊社にお声がけくださるお客様も、約8割が比較を行っており、うち半数の方々が「見積もり」のみで制作会社の可否判断をしています。
そこで今回は比較検討の際、見積もりだけではなく中身での比較である「企画コンペの重要性」をご紹介します。
はじめに。数万円でも出来てしまう動画制作
こんなことを書いてしまうと怒られてしまいそうですが、「動画制作」「作ること」だけが目的であれば、数万円でも制作が可能です。
以前、「動画制作の見積もり料金って?クオリティを保証する依頼先選び」でも記載したように、動画制作の大半は人件費です。
制作人件費を抑える企業やクリエイターと組めばいくらでも安く、形になる場合もあります。
果たして形になるだけで良いのでしょうか?
相見積もりを行っている場合、「価格」に目が行ってしまい、肝心な「目的達成に対する、アプローチ方法の確認」が出来ていないことが多いように感じます。
動画制作で大切なことは、制作目的を達成すること。
動画制作は目的達成のための手段でしかなく、制作後・展開後の結果が最も重要です。
制作を検討した目的が「認知度向上」や「販売促進」・「集客」など、動画制作した後の目的達成であるにも関わらず、いつの間にか「動画を作れば解決する」と勘違いしてしまい、価格に注視した選択を行ってしまうお客様が多いように感じています。
企画コンペの推奨
では、目的を達成するためのアプローチはどのように行えば良いのでしょうか?
制作者として感じる一番良い方法は、「希望予算を開示し、その予算内で実現可能な企画コンペを行う」ことだと思います。
希望予算を開示した上で企画コンペを行う利点は、3点あります。
- 同額制作費の中で内容を競わせることで、見積もり内訳を比べた際、力を入れている部分・そうではない部分を相対的に判断できる。
- 構成力・企画力の品質が一目瞭然になる。
- 予算が見えることで、制作者は見積もりを”削る作業”ではなく、”バランス良く配置する作業”へと変わり、各社最善の提案が出てくる。
「とにかく安く作りたい」のであれば別ですが、「動画により、目的とする結果が出るもの」を求める場合は、可能な限り同じ条件(予算/スケジュール/訴求内容)で競わせることで、選択ミスを防げることは間違いありません。
同じリンゴでも描き方はそれぞれ違う
学生時代の美術の授業を思い出してみてください。
同じ題材をテーマに、同じ授業時間、皆で一斉に描いているにも関わらず、クオリティ・描き方・色味など、それぞれ異なる物が描かれていたと思います。まさに、映像制作においても同じことが言えます。作り手によって千差万別のものが出来上がります。
そういった面でも、制作前に企画書を確認することは必須だと思います。
さいごに
今回は「企画コンペ」に関してご紹介しました。
TVCMなど、大規模案件において企画コンペは必ず行われています。多くの制作会社は企画コンペは通常の作業であり、問題無く参加するかと思います。
結果の伴う動画制作を目指し、私共も企画提案にこだわってサービスをご提供していきたいと考えています。
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