はじめに。対応必須！変化する人材採用
採用スケジュールが大幅に繰り下がり、採用予定数も増加傾向にある昨今の新卒採用。「どのように魅力的な学生と巡り合い、そして内定者をキープするか。」これが、現代の採用担当者の多くが抱える悩みです。
最近、この解決策として、動画に注目が集まっているのをご存知でしょうか？
ネット動画が採用活動の武器に。
株式会社ディスコキャリアサーチが実施した「2016年度・新卒採用に関する企業調査－採用方針調査」によると、自社の採用活動の課題の項目では、採用スケジュールへの対応に続いて「自社の魅力をいかに学生に伝えていくか」（71.9％）が、第二位、「内定辞退をいかに防止するか」（61.7％）が第三位となっています。
この２位・３位となっている２つの課題に大きな力を発揮するのがネット動画です。今や、会社と学生の最初の接点は、多くの場合はネット上です。ネット動画を活用すれば、文字では伝えきれない会社のリアルな情報や魅力を多くの学生に伝えることができるのです。
それでは、魅力的な採用動画で効果を挙げた事例を2つ見てみましょう。
事例1: 応募数前年比 135%。明光義塾
全国に個別指導塾を展開する株式会社明光ネットワークジャパン。大学生のアルバイトが多様化するなかで、いかに学生に塾講師という仕事の魅力を伝え、講師を確保するかという課題を抱えていました。
従来通りの求人広告では学生の確保が難しくなり、ネットでは塾講師という仕事へのネガティブな意見がささやかれる中、同社が注目したのが、ターゲット層が多く視聴するYouTube。講師たちから実際にストーリーを募集することでSNSへ話題を拡散させ、実話を基にした動画をアップロードすることで、塾講師のやりがいを伝えることに。
出来上がった動画には、生徒としっかりと向き合い、生徒の目標に向かって力を合わせて進む感動的な講師の姿が。この動画を全国約60の大学に設置されているデジタルサイネージに出稿し、併せてYouTubeの広告を大学生に向けて打ったところ、予想以上の効果が生まれました。
明光義塾 合格ドキュメンタリームービー「ありがとう」フルバージョン
動画シリーズの再生回数は累計87万回以上、多くのYouTubeの動画広告の完全視聴率が17%と言われる中、完全視聴率は30％近くを記録。そして、課題の塾講師の応募数は、前年比135％となりました。さらに、外部だけでなく現場の講師、生徒、保護者たちからも好意的なコメントが相次ぎ、インナーブランディングにも大きな役割を果たしたのです。
ターゲットが多く視聴する媒体を見極め、現場が本当にやりがいを感じていることを伝える動画を配信したことが、この事例のキーポイントと言えます。
事例2:SNSを活用した先進事例。米Intuit社
LinkedIn, Facebook ,YouTube・・・次の事例はSNSと動画を組み合わせて大きな効果を生んだ米Intuit社の先進的な事例を紹介します。
同社は個人や中小企業向けに金融関連のソフトウェアとサービスを提供する、アメリカの会社です。彼らの採用活動の大きな転機となったのは、「自分たちが採用したい人たちは、従来の転職サイトではなく、SNSで独自の転職活動を行っている。」という発見でした。早速、同社は引き続き自社のHPを採用活動の中心に位置づけながらも、LinkedIn, Twitter, Facebook, YouTube, そしてB2B事業とはあまり関係が無さそうなPinterestまで、それぞれのSNSに合った方法で、採用活動を展開していきました。
とりわけ特徴的だったのは、YouTubeでの動画の活用方法。彼らは、ムービーを文字で書かれた募集要項よりももっとパワフルなものとして位置づけ、必ず職務内容のテキストの横にムービーを埋め込むようにしました。更に、企業のカルチャーを示すムービーもアップし、リクルートだけでなく社内向けのブランディングの場としても、公式チャンネルを活用しています。
Real Work. Real Impact.
結果、フォーチュン誌が選ぶ「働きたい会社100社」の7位に選出され、ハフィントン・ポストでは「もっともソーシャルメディアを活用した会社」としてグーグルなどのたメジャーな会社が名前を連ねる中、2位にランクインしました。
動画をアップロードするだけでなく、SNSを通じて求職者たちと継続的にコミュニケーションを取ったことも、この事例での重要なポイントです。日本でもSNSを駆使して独自に仕事を見つける人たちが増えてきています。学ぶべきところが多い先進事例であると思います。
魅力的な動画で新しい採用活動を
求職者がインターネットを活用するようになり、会社説明会などの従来の採用活動だけでは、期待通りの成果を出すことが難しくなってきました。
当社では、貴社の魅力を伝える動画の制作だけでなく、ムービーを効率的に視聴者に届ける展開施策も提案しております。ぜひ一度、ご相談ください。
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