日本で撮影された外国人アーティストのミュージックビデオ


AdArch

弊社では国外アーティストを対象とした日本ロケーションでの映像制作を開始しました。

お問い合わせも頂いており、少しずつ始動しています。

今回は、そんな外国人アーティストのMVの中から日本で撮影されたものを5つ紹介します。彼らの映像を通して見ると、日本がまるで外国のように見えてきます。同じ日本にも関わらず、どこか異なる世界観を演出する手法は、今後の日本国内での映像展開にも活用できるかもしれません。

 

外国人の目から見た日本って?

そもそも、外国人の目に日本はどう映っているのでしょうか?ミュージックビデオの紹介の前に、いくつかの興味深い調査結果をチェックしましょう。

 

Q1.外国人がJAPAN と聞いて連想するワードは?

1位は嬉しいことに”beautiful”です。桜や富士山などの美しさ、街並みの清潔さも定評がありますよね。”peaceful “や”polite”(礼儀正しい)も多くの人が挙げていました。※1

 

Q2. あなたが興味のあるものは何ですか?

「芸術・文化」が1位、次に「健康志向な食文化」が2位となりました。世界中でヘルシー志向が高まる中、和食への関心の高まりを感じます。※1

 

Q3.外国人からの注目が高まっている都道府県は?

東京でも京都でもなく、第一位は石川県。TripAdvisorの海外からの石川県へのセッション数は、前年に比べ 59%も増加したそうです。続いて茨城県、富山県と意外な結果が続きます。※2

 

Q4.日本への関心が高まっている国は?

一位はもちろん中国!続いてシンガポール、インドネシアと、アジアの国からの高い注目を感じます。非アジア圏で日本への関心が高い国は、順にカナダ、スペイン、イタリアとなっています。※2

 

いかがでしたか?今までの「富士山」「勤勉」「東京・京都」などの定番から、少しずつ変化が起きてきているように感じませんか?それでは、実際にMVを通じて日本を見てみましょう!

 

1.日本のアイドルとコラボレーション

フランス出身のエレクトロ・ハウスDJ&プロデューサーが作った曲に、なんと日本のアイドルグループが参加しています。タイトルの「Big in Japan」は、日本でだけで売れている洋楽アーティストのこと。それに合わせたのか、冒頭の渋谷のネオンの中には彼の顔写真がちらほら。

漫画、空手といった定番ネタから、やたら姿勢が良すぎる人や、ポケットティッシュなど、日本人から「そこ!?」と言いたくなるものまで、面白い目線で日本が切り取られています。

 

TITLE: Martin Solveig & Dragonette ft. Idoling – Big In Japan (Official Music Video)

 

2.ザ・東京カワイイワールド

原宿をメインに撮影されたこのMVは、日本の「カワイイ」カルチャーを強調した仕上がりとなっています。ピンク色やお菓子モチーフなど、これも一つの新しい日本へのイメージのようです。ただ、実際にこんな世界があるのは、東京のごく一部。多くの日本人は、諸外国に比べて落ち着いた色の服装をしていますよね。

この世界を期待して日本を訪れて、驚いてしまう外国の人も多いのではないでしょうか。

TITLE: Avril Lavigne – Hello Kitty

 

3.アーティスト自身が撮影した日本の映像を使用

イギリス出身のエレクトロ・ミュージックのアーティストが、自身が撮影したお気に入りの日本の風景を素材として制作したMVです。雑踏や、ペットショップなどの街の風景の中に、「それ、中国!」と言いたくような中華街のシーンも混ざっています。

私達が「欧米」と一括りにしてしまうように、やはり海外から見ると、日本は「アジア」なんですね。

TITLE: Totally Enormous Extinct Dinosaurs – Your Love

 

4.被災地支援へのメッセージがこめられたMV

きらめく夜の東京の姿とクラブシーンが映し出されるこちらのMVは、アメリカのヒップホップグループのもの。この映像を見ると、東京が上海や香港のような、アジアの別の都市のように思えてきます。この作品が撮影されたのは、東日本大震災のなんと一週間前のことでした。

MVのラストには赤十字を通じて被災地への支援を呼びかけるメッセージが挿入されています。

TITLE: The Black Eyed Peas – Just Can’t Get Enough

 

5.脅威の再生回数。話題の築地市場も

英国の人気バンドが東京で撮影したこちらのMVは、再生回数がなんと4億回を超えています。メンバーが家族旅行で東京を訪れた際に、「いつか築地市場で撮影をしたい!」と思ったことがこのMVのきっかけとなったそうです。

飛び乗った電車内で撮影をしたり、急きょ主演女優の妹の制服を借りたりと、ゲリラ的に撮影されたこの作品。他の作品に比べると、ローカルな東京の姿が映し出されています。

TITLE: Clean Bandit – Rather Be ft. Jess Glynne [Official Video]

 

次のMVの舞台となるのは…?

MVで映し出される日本は、「渋谷」「アニメ」「人混み」といった定番の切り口のものが大半を占めているのが現状です。しかし、日本の地方都市や食文化などにスポットライトが当たりつつあることを考えると、これから先は分かりません。海外アーティストのMVの舞台となった日本の地方都市がYouTubeで話題になり、国内外から観光客が殺到・・・なんてことも、近い将来あるかもしれません。

 

出典:

※1日本に関する意識調査 2007年 エクスポート・ジャパン株式会社 https://www.japan-guide.co.jp/research/survey_about_japan.html

※2トリップアドバイザー、「インバウンドトレンド調査」 2016年https://tg.tripadvisor.jp/news/wp-content/uploads/2016/06/20160603_TripAdvisorPressRelease.pdf

 


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