幼稚園から大学まで、少子化が進むにつれて生徒を獲得するための競争は激しさを増す一方です。説明会などの従来の手法に加え、受験生や保護者にアピールする上で見逃せないのが、映像での学校紹介です。
この記事では、学校紹介を動画で行うメリットや、国内外の先進的な学校紹介映像を紹介します。
学校紹介映像のメリットとは?
1975年に約210万人だった日本の年間出生数は、2014年にはその半分以下の約100万人へと減少しています。※1ところが、それぞれの年の学校数を比較してみると、幼稚園~高校の学校数の変化は約85%~100%で、ほぼ横ばい。大学にいたっては約186%へと増加しています。※2生徒の獲得競争が激化するのも納得の数字ですね。
この厳しい状況下で、生徒獲得施策の一つ「映像を活用したPR」は有効です。その理由を箇条書きで5つまとめました。
- パンフレットなどに比べ、短時間で学校の特徴を保護者や生徒に伝えられる
- 活字離れが進む若者の目に留まりやすい
- 文字や写真では伝わらない、リアルな姿や校風を伝えることができる
- ほとんどの人が事前にインターネットで学校の情報収集を行うため、アップロードすることで強力なメディアになる
- インターネット・SNSで話題の動画になると、今まで接点のなかった層にもアプローチできる
- 学校のブランドイメージ向上につながる
映像での学校紹介の重要性がお分かりいただけましたか?それでは、実際に国内外の学校紹介動画をご紹介します。
世界のイノベーションのエンジン。マサチューセッツ工科大学
全米指折りのエリート名門校の1つとされ、ノーベル賞受賞者を多数輩出しているマサチューセッツ工科大学(MIT)。特に、情報技術関連の分野では最先端を走る存在として頻繁にメディアで紹介されています。そんなMITの学校紹介映像はクールの一言。世界を変えるアイディアが次々と生まれる革新的な場であることが、一目見ただけで分かる内容となっています。
充実したYouTubeの公式チャンネル。東京理科大学
自然科学の教育を行う高等教育機関としては、私学として日本最古の歴史を持つ東京理科大学。その学校紹介動画は、オープニングからエンディングまで、何と8種類もそろっています。美しい映像で、生徒の声や授業、研究室の様子などが紹介され、パンフレットやオープンキャンパスだけでは分からない大学の魅力が良く伝わってきます。
学校紹介以外にも、講座のダイジェスト映像や学部紹介など、YouTubeの公式チャンネルの充実ぶりも見逃せません。
再生回数100万回超!イェール大学
人文・社会科学分野で高く評価される、アメリカの名門イェール大学。大学説明会での「どうしてあなたはイェール大学を選んだの?」の一言から、ミュージカル調の学校紹介が始まります。歌詞は、学校の設備の紹介などのいたって普通の学校紹介なのですが、あまりに歌が上手くて映画を観ているような錯覚に陥ります。
出演しているのが全て在学生と卒業生で、企画・制作も同大学の職員だという事実には、驚かされます。MITの映像と比べると、校風の違いが分かって面白いですね。
学校の想いが伝わる映像。国際色豊かなISAK
2014年夏に軽井沢に誕生した日本で初めての全寮制インターナショナルスクール「インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK=アイザック)」。「変革を起こせるリーダーを育てること」を目標の一つに掲げる同校の学校紹介動画では、生徒自身が、授業や学校生活の魅力についての考え方を語り、先生たちも、自身の教育哲学について丁寧に説明します。学校の目ざす姿や、授業のリアルな様子が伝わる映像です。
学校独自の魅力を伝えるなら映像が一番!
国内外の学校紹介映像をご覧いただきましたが、いかがでしたでしょうか?どの映像も個性的で、その学校の想いや特徴が伝わるものばかりでしたね。
文字情報や、限られた時間の学校説明会だけでは、学校の魅力を伝えるには不十分です。学校紹介映像を活用して、学生の心を掴んでみませんか?日本はまだ教育現場での映像活用が未発展な国です。
一歩先のPRのために学校紹介映像を活用して、学生の心を掴んでみませんか?
出典
※1平成28年版 少子化社会対策白書 概要版(PDF形式)
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2016/28pdfgaiyoh/pdf/s1-1.pdf
※2文部科学統計要覧(平成27年版)
https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/002/002b/1356065.htm
お問い合わせはこちら