スポーツ映像と言えば、何が思い浮かびますか？おそらく、多くの方はテレビでのスポーツ中継や、スポーツ番組の映像を思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、最近スポーツ映像の新しい使い方に注目が集まってきています。
会場の盛り上げや、ファン獲得のツールとして、映像を活用する動きが広がっています。
観るための映像から、現場を盛り上げる映像へ
こちらのスポーツマーケティングの記事でも紹介している通り、スポーツと映像は非常に密接な関係にあります。お馴染みのテレビ中継だけでなく、ツイッターが米プロアメリカンフットボールNFLの試合を中継したり、ヨーロッパ発のスポーツライブストリーミングサービス「DAZN（ダ・ゾーン）」が上陸し、日本で定額サービスを開始したりと、技術の進歩に合わせてスポーツを伝えるための映像も日々進化を遂げています。しかし、一度でも生でスポーツの試合を生で観戦したことがある人ならば、その魅力がテレビやWebで味わえるものではないことはお分かりではないでしょうか。
そこで、今回はファン作りや観客動員、そして試合を盛り上げるためのツールとしての映像を考えてみたいと思います。
会場であの選手のバージョンが見たい！千葉ロッテマリーンズ選手紹介
日本プロ野球・千葉ロッテマリーンズの本拠地、千葉マリンスタジアムで放映されている選手紹介映像です。冒頭はいきなり海の上からはじまり、まるでゲームのキャラクターのように、選手がかっこよく本拠地に降り立ち、その後個別の選手紹介へと写っていきます。
この動画で一番注目したいのは、ファンのコメントです。毎年作られるこの映像を楽しみにしているようで、昨年と比べた感想や、お気に入りの選手へのコメントが書き込まれています。こちらの映像で紹介されていない選手の紹介映像も、すべて公式チャンネル内で公開されています。こんなにかっこいい映像なら、本拠地の大きなスクリーンに応援する選手が映し出されるのを見たくなるのがファン心ですよね。
この動画以外にも、千葉ロッテマリーンズのYouTube公式チャンネルには、ファンの心をくすぐる動画がたくさんあります。試合のハイライトはもちろん、マスコットキャラのマー君がサッカー対決に向けて練習する映像や、中には選手の一発ギャグを収めたものも・・・。動画を巧みに使ってチーム盛り上げている好例です。
見たら思わずファンになる。F1レーシングチームの選手紹介
最後は、海外から1人にフォーカスした選手紹介映像です。こちらの動画で紹介されているのは、F1レーシングチームWilliamsに技術開発ドライバーとして所属していた、ある女性ドライバーです。もう引退されてしまったのですが、F1公式セッションに出場した数少ない女性ドライバーの内の一人でした。
スタイリッシュな映像と共に、彼女がフォーミュラ1のコースを走ることをずっと夢みていたこと、そして実際に走った感想が語られています。走り終えた後の笑顔や、祝福するスタッフの様子から彼女の温かい人柄が感じられます。
時間が限られるテレビ映像では、紹介される選手は一握りですし、その内容にも限りがあります。しかし、ネット動画であれば、このようにじっくりと一人の選手の魅力に迫ることができます。テレビ中継で気になり、紹介動画で詳しく知ってファンになり、実際に会場に足を運ぶ・・・そんな流れを作っていきたいですね。
映像を活用して、スポーツを盛り上げよう
いかがでしたか？今までは試合の様子を伝えるための手段であった映像が、試合の価値を高め、現場の雰囲気を盛り上げるコンテンツへと役割を進化させているのを感じていただけたのではないでしょうか。
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