駅や商業施設などで多く見かけるOOH(屋外広告)。従来は紙などを使った広告が主流でしたが、最近では徐々に映像を活用したデジタルサイネージが増えてきています。
この記事では、ユニークなデジタルサイネージの海外での活用事例や、デジタルサイネージのメリットを紹介します。
盛り上がるデジタルサイネージ市場とその魅力
デジタルサイネージ広告の国内市場規模は2014年で約320億円にもなり、2020年には1,500億円規模にまで成長すると言われています。(※1)
街頭や駅に設置される巨大なものから、店舗内のインストアメディア、さらには災害時の公共表示システムまで、次々と既存の看板/ポスターからの切り替えが進んでいます。
これほど急速にデジタルサイネージの普及が進んでいるのはなぜなのでしょうか?
デジタルサイネージの魅力の代表的なものをまとめました。
<デジタルサイネージのメリット>
- 画面自体が明るく、映像に動きがあるため、紙媒体よりも訴求力が高い。
- 入れ替えが容易。設置人件費の削減ができる。
- 最新技術とアイディア次第で、通行人の動きに合わせたインタラクティブな広告が可能。
- 一つのスペースで同時に複数の広告が出稿できる。
- 時間帯や天気に合わせて広告を変更できる。
このメリットを実感していただくために、5つのデジタルサイネージの海外事例を紹介します。
驚くようなアイディアがたくさん詰まったデジタルサイネージ広告をご覧ください。
アストラ 「The girl detection billboard」
ドイツのビールブランド「Astra」が、女性向けのビールのプロモーションのために開発したデジタルサイネージです。バーの前に設置されたこのデジタルサイネージは、内蔵されたカメラで性別と年齢をチェック。大人の女性にだけビールを勧めるという、驚きのシステムです。画期的なアイディアが話題となり、多くのメディアで紹介されました。
思わず中でビールを一杯買いたくなりますね。
Café Pele 「Epidemia de Bocejos」
ブラジルのコーヒーブランドのデジタルサイネージは、「あくび」がテーマです。デジタルサイネージに内蔵されたセンサーが、人が前を通ると反応し、画面の男性が大あくびします。それにつられた乗客があくびをすると、コーヒーを勧めるメッセージと、美女からのコーヒーのプレゼントが。思わず笑ってしまうサンプリングキャンペーンです。
近くの人があくびをすると、思わず自分もあくびをしてしまう「もらいあくび」は世界共通のようです。
Asics 「Run With Ryan」
ニューヨークマラソンに合わせた、アシックスが地下鉄通路で実施したキャンペーンです。その内容は、全米でも指折りのトップランナーと、18mだけ競争ができるというもの。たくさんの人がチャレンジしていますが、そのスピードについていける人はほとんどいません。老若男女問わず、参加した人たちからこぼれる笑顔が素敵です。
マラソンが盛んな日本でも人気が出そうですが、東京の地下鉄で全力疾走は難しいかも・・・。
Public Transport Victoria 「PTV Donation Posters」
最後は今までのプロモーションとは少し趣向を変えて、ICカードと連携した募金キャンペーンを紹介します。オーストラリアの公共交通機関Public Transport Victoriaと、ホームレス支援団体Ladderによるこの取り組みでは、駅の改札を出る前にあるデジタルサイネージにICカードをかざすと、乗客の運賃と同額がホームレスの子どもに寄付される仕組みになっています。
問題が実感できる場所で手軽に寄付ができる、温かい仕組みです。
身近になったデジタルサイネージで、新しいPRを。
いかがでしたか?最新技術と動画広告を組み合わせることで、従来の看板やポスターでは考えられないような自由な屋外広告が可能になっています。
弊社では、動画広告だけで終わるのではなく、そこをきっかけとしたファン作りができるようなコンテンツをご提案しております。デジタルサイネージの動画広告で貴社自身や、商品・サービスをより効果的に発信してみませんか?
参考:
(※1)出典・・・富士キメラ総研『デジタルサイネージ市場総調査 2015』:
https://www.fcr.co.jp/pr/15094.htm
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