インバウンドはモノからコトへ。外国人の注目する日本観光動画


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もはや恒例となってきた、春節の時期の中国人観光客の「爆買い」のニュース。最近、その傾向に変化が起き始めているのをご存知ですか?「モノからコト」に消費の中心が移っているだけでなく、その旅行先も、従来の「大阪・京都・東京」から、日本全国へと多様化してきています。

 

変わりつつあるインバウンド消費の方向性

2016年の訪日外国人旅行客数は、推計で前年比22%増の約2404万人に上り、5年連続で前年度を上回る※1など、引き続き増加傾向にあります。その一方で、三越伊勢丹ホールディングス(3099)の新宿店や銀座店の、同年1月の免税売上高は、客単価が前年比で10%程度(約1万円)程度下がっていたそうです。※2

 

この背景には、様々な理由が考えられますが、そのひとつに、訪日外国人の関心が徐々に「買い物=モノ」から、「経験=コト」に移ってきていることが挙げられます。この傾向が分かりやすく示されているのが、大手旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」のランキングです※3。これによると、現在外国人からの注目が高まっている日本の観光エリアの上位には、定番の「大阪・京都・東京」は含まれず、さらに、検索対象の施設で人気なのは「ショッピング」ではなく、「自然・アウトドア」、「名所・史跡」といったカテゴリーだそうです。

それでは、外国人旅行客からの関心が急激に高まっている観光スポットの動画を見てみましょう。これを見れば、変わりつつあるインバウンド消費のトレンドを捕まえるヒントが見つかるかもしれません。一体何が、彼らの心を捉えているのでしょうか?

 

 

豊かな自然で海外からの注目を集める「宮崎」

平成26年の訪日外国人の宿泊客数が、前年比31%と大きく増加した宮崎県。※4 何よりも、その美しい自然が外国人旅行客達の心を捉えているようです。この動画では、美しい海、山々、伝統的なお祭りの様子などが紹介されています。文字情報は、ほぼ県名だけなのですが、多くの外国人が「美しい!」というコメントを投稿しています。

2:43以降に、宮崎県に関する他のビデオへのリンクを貼ってあるのも見逃せないポイントです。

 

 

美しい世界遺産「白川郷・五箇山の合掌造り」

海外から注目が集まっている二大世界遺産です。中でも、富山五箇山は、昨年比12倍の外国人旅行客の宿泊予約が見込まれているそうです。※5 お買い物が楽しめるエリアでも、交通が便利なエリアでもないのに、この数字は驚きですね。日本の文化・自然への関心の高さが窺えます。

世界遺産が雪に包まれる美しい景色が映し出されたこの動画には、英語圏やアジア圏から多くのコメントが寄せられています。

 

再生回数140万回超え!「草津温泉」

外国人旅行客にもファンが多い定番の観光スポットといえば、温泉ですよね。この草津温泉のBGMは、美しい映像と音楽の組み合わせで、何とその再生回数は140万回を超えています。文字情報はほとんどありませんが、「CMなのにスキップできない美しさ。」「行きたい!」「どうして木の棒でお湯をかき混ぜるの?」など、海外からのコメントが殺到しています。

 

 

 

その土地ならではの映像で、外国人旅行客の心を掴む。

いかがでしたか?日本人の私達にとっては、少し意外な場所が多かったのではないでしょうか。こちらで紹介した動画は、文字情報は極力抑え、映像にこだわって作られているという特徴が共通しています。質の高い映像には、言語の壁を超えて、その土地やサービスの魅力を伝える力があります。

弊社ではインバウンド需要の拡大に合わせ、インバウンドmovie.com(インバウンド特化のサービス)を香港出身のMichelleが統括しております。

日本に興味を持つ一般外国人向けの事前ヒアリングサービス等も実施中。

 

ぜひ一度お問い合わせください。

 

参考:※1:  https://www.nikkei.com/article/DGXLNSE2IEC01_Q7A110C1000000/ ※2: https://jp.reuters.com/article/angle-inbound-idJPKCN0VH0RF?pageNumber=1 ※3: トリップアドバイザー、「インバウンドトレンド調査」2016年  https://tg.tripadvisor.jp/news/wp-content/uploads/2016/06/20160603_TripAdvisorPressRelease.pdf ※4: 平成26年宮崎県観光入込客統計調査結果 https://www.pref.miyazaki.lg.jp/kanko-suishin/kanko/miryoku/20160128092115.html ※5 https://www.nikkei.com/article/DGXLASGM25H4R_V20C17A1EA1000/

 


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