Googleに次ぐ、第二の検索エンジンとも言われるYouTube。海外では、公式のYouTubeチャンネルを開設して、自前のテレビ局のように情報を発信する企業が増えています。
この記事では、企業がYouTubeチャンネルを開設するメリットや、海外企業のYouTubeチャンネルの事例を紹介します。
企業が積極的にYouTubeチャンネルを充実させる理由
数年前から、YouTubeをGoogleに次ぐ第二の検索エンジンだとする意見や調査結果が、数多く発表されています。
実際、ウェブサイトのアクセス数をチェックするランキング※1でも、第二位であり、アメリカではハウツー動画のYouTubeでの検索数は、対前年度比で70%※2も増加しています。
日本でも、PC・スマホから利用する動画サービスでは、YouTubeが第一位であるという調査結果がでており、※3YouTubeは、日本企業にとっても無視できないメディアとなってきています。
企業がYouTubeチャンネルを開設するメリットを、3つ挙げます。
1.低コストで、世界中に情報を発信できる
YouTubeのユーザー数は、全インターネット人口の約3分の1=10億人以上。※4これだけの人数にアピールできるメディアが、他にあるでしょうか?
既存のTVCMでは到底リーチできない数の視聴者を抱えています。
2.タイムリーかつ自由な内容を伝えられる
地上波のCMは、内容チェック、放映のための作業、規定の尺などがあり、放映までに時間がかかります。一方、YouTubeチャンネルでは、企業は好きな内容の動画を、好きなタイミングで公開できます。
定期的にタイムリーな情報発信をし、顧客との関係を築きたい企業にはぴったりです。
3.SEO対策上有効
Googleのアルゴリズムは、動画を好む=優先して上位に掲載する傾向があると言われています。
YouTubeチャンネルで動画を公開し、自社のウェブサイトに埋め込めばSEOへの効果も見込まれます。
それでは、海外企業がどのようにYouTubeチャンネルを活用しているのか、チェックしてみましょう。
1.売るだけでは終わらない。IKEA
リーズナブルでおしゃれなインテリアショップ、IKEA。アメリカのYouTubeチャンネルの登録者数は、約15万人にも上ります。IKEAのYouTubeチャンネルには、購入者が、実際に家具を使うのに役立つ動画が豊富に揃っています。
組立方法を説明する動画はもちろん、IKEAスタッフが一般家庭のインテリアを改良するテレビ番組風の動画も人気です。
このような実用的な動画だけでなく、企業トップからのメッセージ、CSR活動の紹介など、IKEAに関するあらゆる情報を発信するチャンネルの構成は、ぜひ参考にしたいですね。
家具の組立方法を説明する動画
家庭のインテリアに関する悩みを解決するTV番組風の動画
2.B to B企業にも広まるYouTubeチャンネル。GE
YouTubeチャンネルを活用しているのは、B to C企業だけではありません。航空機エンジン、医療機器などの、主にB to B向けのビジネスを行っているゼネラル・エレクトリック(GE)も、YouTubeチャンネルを活用しています。
GEの動画というと、内容がイメージしづらいですが、先端技術を紹介する真面目なものや、絵文字を活用した子供向けの科学教室のような動画など、B to C企業にひけをとらない、分かりやすくて面白い動画がそろっています。
チャンネル登録者数が約12万人もいるのも納得です。
GE社員が自撮りで技術力を紹介シリーズ
3.お堅いイメージをくつがえす?大英博物館
200年以上の歴史を誇る、世界最大級の博物館である大英博物館も、YouTubeチャンネルを開設しています。博物館のような公共の施設が、YouTubeチャンネルを活用しているなんて、ちょっと意外ですよね。
チャンネル登録者数は、約3万5千人です。
博物館らしい、所蔵品や展覧会を説明する真面目な動画だけかと思いきや、古代のレシピでのパンケーキ作りや、学芸員がYouTuberのように専門領域を熱く語る動画なども公開しています。
学芸員シリーズは、好評のようで、season2まで公開されています。
展覧会に合わせたドキュメンタリー風動画
学芸員が専門分野を語り尽くす人気シリーズ
YouTubeチャンネルで、企業が主体の情報発信を
いかがでしたか? YouTubeチャンネルが、自社専用のテレビ局と同じくらいの影響力を持つ日が、日本でも近い将来に現実になるかもしれません。
弊社では、クライアント企業の強みや特色を活かす、戦略的な動画制作を行っております。ぜひ一度、お問い合わせください。
※本記事のYouTubeチャンネル登録者数は、2017 年2月時点のものです。
お問い合わせはこちら
各社公式YouTubeチャンネル:
・IKEA USA https://www.youtube.com/user/IKEAUSA
・GE https://www.youtube.com/user/GE
・大英博物館 https://www.youtube.com/user/britishmuseum
参考・出典:
※1 https://www.alexa.com/topsites ※2 Googleリリース 2015年5月。数値は2014~2015年のもの。https://www.thinkwithgoogle.com/articles/i-want-to-do-micro-moments.html
※3 ニールセン株式会社プレスリリース 2015年9月 https://www.netratings.co.jp/news_release/2015/09/Newsrelease20150929.html
※4 YouTube統計情報 https://www.youtube.com/yt/press/ja/statistics.html