感動する動画は、よく話題になりますよね。FacebookやYouTube上でも、一つの人気ジャンルとなっています。動画広告のPRの面から考えたときには、感動にはどんな効果があるのでしょうか?
この記事では、動画PRに対して感動が有効な理由、おすすめの海外発の感動動画を紹介します。
Facebook やYouTubeのPRで、感動動画が有効な理由
FacebookやYouTubeで圧倒的な再生回数を誇る動画ジャンルの1つに感動動画があります。もちろん、感動することそれ自体が素晴らしいことですが、少し視点を変えてみましょう。
動画広告や動画PRの分野では、感動にはどんな意味があるのでしょうか?代表的なものを3つピックアップしました。
1.動画視聴の途中離脱を減らし、視聴時間を長くする
ある調査によると、5分未満の映像では、最初の10秒以内で視聴者の20%、90秒の時点では50%以上が離脱するという結果が出ています。※1
しかし、動画が感動する内容であれば、視聴者は最後までじっくりと見てくれます。この「最後まで」という点が、笑える動画などの瞬発力のあるタイプの動画と、感動する動画の大きな違いではないでしょうか。
さらに嬉しいことに、YouTubeは、動画の再生時間が長いものほど、関連動画として提案されやすい仕組みになっているので※2、感動する動画はYouTube内でのSEO対策としても有効と言えます。
2.Facebook、YouTube、SNSで拡散されやすい
感動する内容の動画を見て気を悪くする人は、あまりいませんよね。この、「嫌う人がいない」という特徴が、感動する動画をネットやSNSで拡散させる力の一つになっています。
感動する動画の中でも、貧乏や病気などの他人への憐れみがベースでないものであれば、より他の人に勧めやすくなります。
3.感動する動画は記憶に残りやすい
感動は記憶の定着に役立つ、という話を聞いたことがありませんか?感動によりドーパミン神経が活発化するとか、感情を支配する脳の部位が、記憶力を司る海馬へのゲートの役割を果たしているかだとか、多くの説がありますが、自分の記憶をたどれば、この効果は誰にでも心当たりがあるのではないでしょうか。
上記3つのメリットだけでも、動画広告や動画PRの分野で、感動がとても有効なことがお分かりいただけたと思います。ただし、やみくもに視聴者を感動させるだけでは、広告やPRにはならないので注意が必要です。企業や商品に合うメッセージを伴う動画で、視聴者を感動させることを忘れないでください。
それでは、早速FacebookやYouTubeでも話題になった、海外の感動動画を紹介します。
1.全てのお父さんは子どものヒーロー。Dove men care
メンズ向けのパーソナル・ケア製品を扱う「ダヴ MEN+CARE」が、父の日に向けて制作した動画です。「子どもをケアするお父さんはヒーローだ。」というメッセージが込められた動画を見ると、お父さんの想い出が蘇ってきて、思わず感動してしまいます。
ブランドイメージにぴったりのこの動画は、YouTubeで160万回以上も再生されています。※3「#RealStrength」というタグを使って、Facebookやその他のSNSでの拡散を最初から視野に入れたキャンペーンになっているのも、参考にしたいですね。
2.ガムがつなげる甘酸っぱいラブストーリー。Extra Gum
YouTubeでの再生回数2,000万回以上※3を誇る、アメリカのガムメーカーが制作した動画です。食後の「ガムいる?」という、誰でも経験のあるやり取りが、感動的なラブストーリーへとつながっていきます。
動画の長さは2分弱ですので、調査※1の結果通りであれば40%程度の人しか最後まで見ないはずなのに、この再生回数は驚きですね。自社のブランドや製品イメージのアップにもつながる、感動の力がよく分かる動画です。
3.愛する人達との素敵な再会。Heathrow Airport
イギリスのヒースロー空港がクリスマスに向けて制作した感動動画です。海外ではクリスマスは家族で過ごす日。そんな特別な日に空港にやってきたおじいちゃんとおばあちゃんのテディベアは、どこに向かうのでしょうか?YouTubeだけでなく、FacebookなどのSNSでも展開された、家族愛を感じさせる動画です。
さいごに。感動させる動画で、PRをよりパワフルに。
いかがでしたか?動画で視聴者を感動させることは簡単ではありませんが、成功した際には、FacebookやYouTubeでの再生回数も桁違いのものとなり、非常にパワフルなPRとなります。
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出典・注記:
※1: https://adage.com/article/digitalnext/marketing-online-video-viewers-quit-30-seconds/146218/
※2: https://youtube-creators-jp.googleblog.com/2012/09/youtube-now.html
※3:動画の再生回数は2017年6月14日時点
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