「ワンカット(長回し)」という言葉を耳にしたことはありますか?
多くの映画で取り入れられてきた撮影技法が、動画制作の分野でも注目を集めています。この記事では、ワンカット(長回し)動画の概要や、そのメリット、実際の海外動画事例を紹介しています。
ワンカット(長回し)動画とは?どんな撮影方法なの?
ワンカット(長回し)動画とは、映像の最初から最後まで編集によるカット割りを行わず、一気に撮影する技法のことです。
ノンストップで撮影するため、途中で出演者は休憩ができませんし、ミスがあれば、全て0から撮り直しとなってしまいます。そのため、出演者だけでなく、カメラマンやスタッフなどの撮影側も、一瞬たりとも気を抜けません。通常と比べて、非常に緊張感のある撮影となります。
ワンカット(長回し)動画のメリットとは?PRや広告にも効果的?
このように、ワンカット(長回し)動画の撮影は、出演者側と撮影側の両方に高い技術が要求されるものなのですが、なぜ挑戦する人が後を絶たないのでしょうか?実は、ワンカット(長回し)動画には、3つのメリットがあるんです。
1.次々にシーンが変わるため、視聴者を釘づけにできる
映像に切れ目がないため、視聴者も目を離す隙がありません。そのため、途中で飛ばされることなく、最後まで動画を見てもらいやすいというメリットがあります。視聴時間やHPでの滞在時間の長さは、SEO対策上も有効だと言われています。何よりも、視聴者にメッセージをしっかりと伝えられるのがうれしいですね。
2.撮影が難しい分、映像が評価され、話題になりやすい
ワンカット(長回し)での撮影の大変さは、一般の人でも映像を見ればすぐに分かります。そのため、良くできたワンカット(長回し)動画の魅力は視聴者に伝わりやすく、ネット上でも大きな評判を呼びます。
3.ワンカットでしか表現できない世界観、緊張感がある
途中でミスができない分、出演者・撮影側には普段とは違う緊張感が漂います。あらかじめ用意したセットが次々入れ替わるようすなど、ワンカット(長回し)動画にしかない独特の世界観も魅力です。
それでは、実際にワンカット(長回し)動画の事例をチェックしてみましょう!
1.ワンカットで撮影された洋楽PV。Gabrielle Aplin
ワンカットで撮影された洋楽PVです。階段を降りるところから、最後までの約3分間、ノーカットで映像が続きます。中盤からの一糸乱れる大勢のドラムは必見です。
カメラワークにボーカルの視線、ライティングのタイミングなど、ワンカット動画には綿密な打ち合わせが欠かせません。最後のボーカルの表情が、撮影の苦労を物語ります。
2.4つの分野をワンカットで表現。The Sunday Times
イギリスの新聞社のワンカット動画です。なめらかなカメラワークの中で、アート、音楽、映画、テレビの4つのジャンルが2人の俳優によって表現されていきます。絵画や映画の、おなじみのシーンばかりですね。
俳優さんの演技力は言うまでもありませんが、ライティングや小道具の受け渡しのタイミングなど、スタッフ側の優れたチームワークが感じられる動画です。
3.ミニチュアの世界を旅するワンカット動画。Airbnb
民泊ブームの先駆けとも言えるAirbnb。精巧なジオラマの世界を電車が走っていきます。まるで自分が電車に乗り込んで景色を眺めているような臨場感は、ワンカット動画ならではの世界観です。
一切CGを使っていないため、30人ものスタッフが、5週間かけてセットを作り上げたそうです。細部までこだわり抜いた、Airbnbの旅と人々への愛がつまった映像です。
さいごに。ワンカット(長回し)動画で、視聴者の視線を釘づけにしよう
どの動画も、目を離す隙も無いほどの面白さでしたね。ワンカット(長回し)動画の撮影は、通常の撮影よりも難しいものですが、その分視聴者に大きなインパクトを残します。一度、御社のプロモーションで挑戦してみてはいかがでしょうか?映像制作の第一線で活躍する弊社スタッフが、全力でサポートします。
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