理科の授業で花の開花のようすや、星空の動きを映像で教えてくれた「タイムラプス動画」。
今、FacebookやYouTubeなどの動画広告の市場が拡大する中で、注目の撮影技法となっています。この記事では、タイムラプス動画の概要、iPhoneでの撮影方法、タイムラプス動画の実例を紹介します。
最近よく耳にするタイムラプス動画とは?どんな映像なの?
タイムラプス動画とは、一定の間隔で連続撮影した膨大な数の写真を、繋げて再生した動画のことです。Time=時間、Lapse=経過という言葉が表すように、時間の経過をコンパクトにして、早送りにしたような映像となります。星空の一晩での動きや、花の開花のようすの映像と言えば、分かりやすいでしょうか。
似た撮影技法に、クレイアニメなどに使われるストップモーションという技法があります。こちらとの違いは、カメラワーク。ストップモーションは被写体を自分で動かし、カメラを動かして撮影します。一方で、タイムラプス動画は、カメラを固定し、被写体が変化するようすを定点撮影します。
タイムラプス動画の特徴は?どんな撮影にむいているの?
タイムラプス動画の特徴は、大きく2つあります。
1.膨大な時間の流れを、短時間で表現できる
2.定点から被写体の変化を記録できる
そのため、映像の尺に制限があるYouTube、Instagram、Facebookなどの動画広告や、WEB広告の分野で、注目の撮影方法となっています。iPhoneやアプリにもタイムラプス動画に対応したものが続々と登場しており、その人気のほどがうかがえます。
タイムラプス動画で人気の撮影テーマとしては、制作過程、景色の移り変わり、How to系など、変化のようすを記録したものが挙げられます。逆に、複数のテーマやシーンを撮りたい、音声を記録したいという場合には、定点で静止画を撮影していくタイムラプス動画は、あまり向いていない撮影方法と言えます。
それでは、実際にタイムラプス動画をチェックしてみましょう!有名企業はタイムラプス動画をどう活用しているのでしょうか?
1.伝統のペンはこうして作られる。Moleskine
イタリアの有名文房具ブランドモレスキンは、伝統あるペンの制作プロセスをタイムラプス動画にしました。デザイナーのスケッチから始まり、工場で組み立てられ、手元に届くまでの過程が、約1分の動画におさめられています。
ファン心をくすぐるタイムラプス動画ですね。
2.巨大クリスマスツリーの完成までを記録。LEGO®
オーストラリアでレゴが行った、巨大クリスマスツリーの制作から設置までを追ったタイムラプス動画です。巨大なレゴツリーは、本当に人の手で組み立てられていたんですね。
このような、何かを制作する過程を伝えるのは、タイムラプス動画の得意分野です。
3.リフォーム企業のハウツー動画。Lowe’s Hypermade
アメリカの巨大住宅リフォームチェーンの動画広告シリーズです。15秒というInstagramの動画配信の制限を、タイムラプス動画の特徴をいかしてクリアしました。
DIYの楽しさとノウハウをタイムラプス動画で伝えるこの人気キャンペーンは、2015年のFacebookアワードで入賞しています。
4.移り変わる自然の写しさを広告に。Holden
オーストラリアの自動車メーカーが作成した、新車のプロモーションのためのタイムラプス動画です。撮影のための移動距離は約2,000キロ、7晩かけて20,000枚もの静止画を撮影した大作です。
「New Light」というコンセプトを、タスマニアの大自然の美しさで伝えたタイムラプス動画です。
5.顧客とのコミュニケーションに動画を積極活用。ANA
普段は見られない、上空からの初日の出と富士山映し出したタイムラプス動画を映し出します。ANAはFacebookなどで積極的にタイムラプス動画を活用し、人気のシリーズとなっています。見せたい内容を短時間にまとめられるタイムラプス動画は、SNSでの顧客とのコミュニケーションにぴったりですね。
さいごに。タイムラプス動画で、消費者に届くプロモーションを。
膨大な時間の流れを短時間にまとめるタイムラプス動画を使えば、視聴者を飽きさせずに短時間で情報を発信できます。多くの動画があふれる現代において、消費者に最初から最後まで内容を見てもらうためには、効果的な撮影方法と言えるでしょう。
弊社は、独自の企画提案や豊富な自社機材による、クオリティの高い撮影を行っております。タイムラプス動画に興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。
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