昨今、訪問や電話などの直接的な営業が減り、自社ECサイトや楽天市場・amazonなどで商品やサービスの販売を展開している企業が急増しています。そのメリットは多くありますが、“顔の見えない”相手から、高価な商品や口に入れる物を買うことに抵抗を持っている消費者も未だ少なくありません。
今回は、その解決法として、「生産者」や「作り手(工場)」の素顔が見える動画をご紹介していきます。
はじめに。ECサイトでの商品販売。信頼と安心は動画で得ることができる
冒頭にも書いたように、食料品などの商品やサービスはネットでの展開が主流になってきている現在、残念なことですが、詐欺まがいの怪しい企業も増えています。また、そうでない企業でも、消費者にとっては「顔が見えにくい」ことで、信頼を獲得することが難しいと言えるでしょう。自社ECサイトや楽天市場・amazonなどでのWeb通信販売展開は、店舗を持たなくて良いなど、コストの面ではメリットは大きいのですが、すぐに売上を上げられるかと言えば難しい側面を持っています。
もし、有名な大手企業がネット販売をスタートさせるとなれば、すでに実店舗等で得た信頼がありますので、売上は期待できるかもしれません。しかし、そうでない企業にとっては、まず消費者からの信頼や安心を得ることが、売上を上げる重要な第一歩となります。
そして、そのために活用してほしいのが「動画」なのです。
大きな信頼を得ている大企業は既に、 Web上での販売促進に動画活用を開始しています。今回は展開例3つを紹介します。
1.生産者と産直地を可視化『コープの産直』
生協ネットワーク『コープデリ』。そのコープデリの長崎県にある供給センターの“じゃがいも”生産者の方を追った動画です。
スーパーマーケット等で販売されている、野菜やお米などに生産者の写真が載っているのを見たことがないでしょうか?その映像版だと言えるでしょう。
誰が、どこで、どのように作ったのか、どれが一目瞭然で分かるこの動画。消費者も安心できますよね。しかも、ロケーションが素晴らしく、「ここで作られた作物はきっと美味しいだろう」と思えるような、魅力的な画になっています。また、写真だけでは難しい、生産者の表情と声で、生の“想い”を伝えることができるのも動画ならではメリットではないでしょうか。
2.伝えるべきことをシンプルに伝える。『工場直送便。湖池屋ポテトチップス』
知る人ぞ知る、Web限定生産の湖池屋の工場直送便ポテトチップス。
この動画はシンプルかつ手の込んでいない作りにも関わらず、20,000回超の再生回数を誇ります。
YouTube上のコメントにてポジティブな物が大半を占めており、非常に効果が高まった動画です。
この動画で注目して頂きたいことは、”シンプルな”作りであること。動画はお金をかけてリッチな制作をするべき時と、「伝えるだけで効果がある」時があります。
本動画は後者の「伝えるだけで十分効果があった動画」に属し、製造工程を余すことなく見せることで食に対する安心感を存分に伝えています。
動画制作に大きな費用は出せないが、宣伝効果を高めたいという企業様にはとても参考になる事例です。
3.生産者と産地が見える『コープネットの旬鮮フレッシュ便』
1つ目にご紹介した『コープの産直』ですが、こちらは同じコープでも、『コープネットの旬鮮フレッシュ便』。朝穫りレタスの収穫から出荷する様子を切り取った動画です。“朝穫り”ですが、収穫は深夜1時半から始まります。強い照明をたいての重労働。映像からはそんな苦労と共に、 朝穫りレタスを美味しそうに食べる生産者の笑顔も見れます。
また、生産地である川上村の自然が、「ここで作られているなら間違いない!」と思ってしまうほど非常に魅力的に映し出されています。一切の加工を施さない「生」の野菜PRにおいては、このように生産者だけでなく、生産地にもフォーカスすることで、より消費者からの安心・信頼が得られる場合も多くあります。
まとめ。動画を効果的に利用することで、信頼UP!
いかがでしたか?web上での販売プロモーションにおいて、作り手側を可視化することは、消費者からの信頼や安心を得ることができるだけでなく、価格への裏付けがされることにより、高価格でも納得してもらえるという大きなメリットがあります。
実店舗でのプロモーションから販売方法が移行している今、生産者や制作者の顔が見える動画の制作を検討してはいかがでしょうか。