SNSが非常に普及している現在、毎日のように「〇〇企業広告が炎上!」というネットニュースを見かけます。インパクトを重視しすぎたあまり、多くの消費者を不快にさせる広告をつくる企業も確かに多いのが現状です。しかし一方で、記憶に残すためにはある程度とがったクリエイティブの制作は必要とされています。
今回は“インパクト”をテーマに笑えるに特化した動画広告をご紹介していきます。
はじめに。『炎上=悪』ではないが、インパクトだけではNG
広告の世界では、「覚えてもらう」「話題にしてもらう」ことが非常に重要視されます。そのため、いくら炎上しようとも、それがニュースなどで取り上げられ話題にしてもらえるだけで、広告をうったメリットを感じるかもしれません。単純に、炎上=悪とは言い切れないということです。
しかし、炎上したことへのフォローや、その後の企業イメージなどを考えると、「炎上はしないけど印象に残る広告」がベストではないでしょうか。同じ“攻めた”広告でも、炎上するものとしないもの、その一番の違いは“全ての人を傷つけまい”とする配慮があるかどうかです。観る人全員が納得するものを作るのは非常に難しいことではありますが、攻めた中にも配慮があるかどうか、これがかなり重要な要素となってきます。
1.設定が攻めていて面白い『アロンアルフア』
まさかアロンアルファでアニメができるとは…そう感じずにはいられない、設定が面白い広告動画。「接着剤=くっつく」というところから、様々な“くっつく”が展開されます。誰もが知るアロンアルファでこのような広告ができるとは誰も想像していなかったでしょう。
また、こちらの広告動画、娯楽アニメとなんら遜色ないクオリティに仕上がっているのもポイント。有名声優も起用しており、まさに『印象に残すならこのくらい本気で!』と思わされる広告動画です。
2.まさかの展開に目が離せない『銀のさら』
宅配寿司の大手・銀のさら。こちらの企業の広告の面白さは、TVCMでもおなじみです。多数の候補者が踊るオーディション風景。何だか納得がいかない顔の審査員が指名したのは、舞台袖で見ていた“裏方”の女性…しかし、この女性が一度踊ると…?と、最初から最後まで目が離せない非常に面白い広告動画です。
この女性は、今大人気のダンスグループ『東京ゲゲゲイ』のメンバー・BOWさん。そう、プロのダンサーを起用しています。先に挙げたアロンアルファの広告もそうですが、「本気で設定にアプローチする面白さ」を感じました。著名なキャストを「こんなことに!?」という所で起用する気合いも惹きつけられるものがあります。
3.言葉遊びで攻める!『プレイステーション クラシック』
昨年、大きな話題を呼んだゲーム機種「プレイステーション クラシック」。その発売を記念して作られたWeb広告です。機種に内蔵されているゲームタイトルを、居酒屋のメニューや何気ない会話で空耳。しかも、最後には今流行りのフリースタイルラップへ発展していきます。
プレステ世代にはたまらないソフトが、ストーリーの中でどんどん出てきます。次は何のソフトが呼ばれる?と気になってしまいます。
さいごに。印象に残る動画は最強
いかがでしたか?視聴者を楽しませながら、しっかりと広告として機能する動画は個人的には最強の広告だと思います。
「全力でふざけるけど、誰も傷つけない/傷つかない」。そんな素敵な広告動画を作ってみませんか?