同じ商品なのに違う?国内動画プロモーションと海外動画プロモーションの違い3選


今回は日本国内における動画プロモーションと、海外の動画プロモーションの違いについて説明していきます。

すでに日本でイメージが定着している商品でも、海外に売り込むとなればその戦略を変えていかねばなりません。文化や習慣も異なるため、視聴する側の捉え方も国によって変わってくるでしょう。

グローバル企業のマーケティングチームは、その国ごとに合わせたPRをしています。動画の内容からその国ではどんな動画が受け入れられているのか知って頂ければと思います。

 

はじめに。日本国内と海外のプロモーションそれぞれの特徴

まずは国内の動画プロモーションと海外の動画プロモーションの特徴についてです。

日本国内の動画プロモーションの特徴

まず日本国内のプロモーション動画の特徴ですが、1番に挙げられるのは有名なタレントの起用です。そのタレント自体が持っているイメージを商品にも持たせ、消費者が信頼性や安全性を感じられるような作りになっています。

またターゲットに対して親切で説明的な動画を作るのも日本国内の特徴と言えるでしょう。笑いの要素をとってもみても、分かりやすく誰が見ても理解できるような内容になっています。

日本は島国であり、比較的同じ文化・同じ人種・同じ価値観を持つ人が凝縮されているため、そのような視聴者環境の前提条件が揃った演出となります。

 

 

海外の動画プロモーションの特徴

海外のプロモーション動画の特徴は、アイデアや映像の面白さで視聴者を惹きつけることです。大胆な表現を好み、商品者が少し頭を使って考えるようなユーモアも多く取り入れられています。

また自社の製品が他社と比べてどれだけ優れているか?という比較広告もアメリカでは認められているので、わりと過激な内容でインパクトを与える作りの動画も制作されています。コーラVSペプシの戦いなどは有名ですよね。

ただしヨーロッパではアメリカほど容認されていないので、やりすぎた比較広告に対しては厳しい視線が集まることも考えられます。一口に“海外”といっても全て同じ特徴ではありませんので、この辺りに注意が必要です。

では続いて同じ商品のプロモーション動画を日本と海外で作るとどうなるのか?その実例を紹介していきます。

 

1.美しさの表現の違い・ソニー「BRAVIA 4K」

ブラビア4K(日本)

北川景子さんのもつイメージ、「美しさ」「凛とした佇まい」それにプラスしてカラフルなコスチュームが鮮やかに視覚を刺激します。4Kの持つ映像の綺麗さを、映像だけではなく起用した人物のイメージと共に提供しているのが分かりますね。

 

ブラビア4K(海外)

海外の動画では、雄大な自然と共に美しく色鮮やかな花びらが舞う姿を映し出しています。一見何の映像なのかわからないですが、見ていくうちに4Kテレビに映し出された映像だということが分かります。「これは一体なんだろう?」という好奇心と映像そのもののダイナミズムを活かした作りになっています。

 

2.商品の持つイメージの違い・Nestle「キットカット」

キットカット(日本)

日本ではいつ頃からか、キットカットと言えば“相手に気持ちを伝える”ツールとして活用される側面が増えてきました。受験シーズンの合格祈願やバレンタインシーズンの友チョコ。今回の動画でも家族の思いを伝えることに重点を置いた内容になっています。

気軽なお菓子でありながら、ちょっとしたメッセージを添えられるというプロモーションが成功した例と言えます。

 

キットカット(海外)

海外の動画を見てみると、キットカットはとても手軽で気楽に食べられるお菓子、という印象そのままです。またユーモアを交えながら、“have a break have a kitkat(まぁ、ちょっと一休みしてキットカット食べようようよ) ”のキャッチフーレーズを表現。

国によって商品そのものが持つイメージがあるんだ、と分かりますね。

 

3.商品に対して馴染みがあるかの違い・キッコーマン「しょうゆ」

キッコーマン(日本)

キッコーマンの広告でも綾瀬はるかさんの持つ親しみやすさや好感度と共に商品のイメージを提供しています。日本国内では定番の調味料なので、ほっとするような、温かく家庭的な映像で“一家に一本”というメッセージを伝えています。

 

キッコーマン(海外)

日本ではいわゆる“おふくろの味”に代表される家庭料理の定番調味料ですが、海外ではまだまだ珍しいと言えるでしょう。海外の食卓に馴染むよう、色々な料理にアクセントとして加えられると広告で表現しています。「こんな料理にも」「あんな料理にも使える」と見せることで、一度手にしてみようと思わせる訴求力があります。

 

さいごに。動画が世界中で観られるようになった現代では

今回は日本国内と海外における動画プロモーションの違いについて紹介いたしました。その国ごとに文化や習慣が違い、受け取り方も変わってきます。海外でのプロモーション展開を考えているのであれば、こういった違いを理解して進めていくといいでしょう。「Web媒体で動画を発信する=世界へ発信する」となっています。情報発信の先に、日本以外の国でのビジネスチャンスがある現代では、海外もある程度意識した動画を作ることで何かが変わるかもしれません。

アドアーチでは、日本国外向けのPRを提案から広告展開まで見据えた動画制作が可能です。ぜひ一度お問い合わせください。


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