世界のEC業界が加速していくのに伴い多くの企業が動画を活用した販促手法を新たな販売窓口として取り入れています。
ECとは、electronic commerceの略で、電子商取引のことです。昨今の新型コロナの影響もあり、商流は爆発的にオフラインからオンラインへと変化しています。
そこで今回は世界のEC企業に着目して各国の動画販促の実例をいくつか紹介していきます。
なぜ、ECにおいて動画が活用しやすいのか？
1.企業のEC活用においての動画の役割が増えている
ニューノーマル時代を契機にオンライン経由での購買が主流となった現在では、以前のように実店舗での集客が見込めないのが現状です。
店舗購入からオンライン購入への移行が余儀なくされた一方で、youtubeなど映像を通した触れ合いの場が世界各地で創出されるようになりました。
そこで、現代の行動変容に合わせて企業の動画コンテンツを活用したブランドの認知拡大と集客が浸透しています。
2.動画では、映像そのものから視覚的にも聴覚的にもニュアンスで伝えることができ、商品をよりリアルに・丁寧に伝えることができる。
動画を活用するメリットとして、動画では画像や文章と比較して視覚・聴覚的にも臨場感や表現の幅が広く、1度の映像で伝えられるメッセージが遥かに多いことから商品の質感や使用感が消費者によりリアルに印象づけられます。
3.昨今の世界的な外出自粛により、EC活用がより発展してきている。
ニュアンスで伝えることのできる動画・映像を活用することで、国内のみならず言語が異なる海外への発信にも活用でき、購買母数を増やすことも可能。
また、新型コロナウイルスによる世界的な外出自粛が長期化したことで生活様式が一変し、世界のECを先導する中国を中心にECの利用が各国で拡大傾向にあります。
さらに、5G時代の到来との相乗効果により、以前にも増して動画の需要が高まっており、細かいニュアンスで伝えられる動画を上手に活用していけば自社製品購入の動機づけとなり、海外渡航が制限されている現在だからこそ、国内に留まらず国境を超えた海外への販路拡大も実現可能となりつつあります。
EC企業の動画活用事例
では、ここからは実際にいくつかの世界のEC企業の動画活用の事例を紹介していきます。
今回は動画そのものの目的・用途・テイストのことなる３つの例をご紹介します。
1.ドイツの「Zalando（ザランド）」
ドイツ発の欧州ファッションEC大手が展開する「THIS IS HOW WE GIFT」の動画では、特別な相手へ、そして自分への贈り物をテーマにした作品動画です。
45秒のCMに近いこのオリジナルのショートムービーでは、4,500以上あるブランドと数多くの製品の中から美容ブランドの「MAC」の口紅や「Clinique」の保湿製品など訴求したいブランドと製品を絞って効果的にアピールしています。
また、ヨーロッパの企業でありながら動画のモデルにはアジア系も採用しており、クリスマスにプレゼントを贈り合う出演者達の楽しそうな姿が製品の魅力をより高めています。
2.ロサンゼルスの「talkshoplive」
ロサンゼルスのライブストリーミングECスタートアップが公開するこちらの動画では、数多くの製品を室内を駆使してキッチンに並べたり販売者自身が着用しながら解説をしているため、購入後のイメージが比較的掴みやすいのが特徴です。
また、この動画にはチャット機能が搭載され、動画公開日のユーザーの生の声が記録され.映像越しでありながら販売者と消費者との距離がグッと近く感じられるのがとても印象的です。
3.中国の「Taobao Live」
中国のEC最大手アリババグループ傘下のライブコマースでは、リアルタイムで配信者と視聴者の双方向でコミュニケーションが円滑に図れるため商品に対する愛着も比較的湧きやすいです。
さらに、自宅にいながら実店舗に近い疑似体験を味わえ、1対1で対話する対面接客とは異なり不特定多数の人に情報を拡散できるため、世界のECを牽引する中国で話題沸騰となり、爆発的な人気を誇っています。
まとめ。
世界のEC企業の動画の事例から、同じく動画を活用したものでも製品の魅力を遠回しに訴求するケースとユーザーに直に訴求するケースがあり、企業の方向性によってアプローチ方法が多種多様です。
動画は外出制限が厳しい現代のライフスタイルに適した宣伝法であり、これらの動画が示すように、動画の強みを最大限に活かせば消費者の購買意欲を促進することができます。
また、新時代における顧客との繋がり方の模索が今後の重要なキーとなり、動画は今後もブランド価値を創出する上で非常に大きな役割を果たしていくでしょう。
弊社代表も、過去大手通販会社での商品PR実績があります。
ぜひ、EC上の動画活用をお考えの方は、お問い合わせください。